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 たまにはオモテのアイテムもご紹介します(笑)。
 ウォーレン在籍中というか、ミッシングパーソンズのオリジナルメンバー最終作「カラー・イン・ユア・ライフ」です。

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 リリース当時は、正直全くノーマークでした。後追いで、このアルバムがバーナード・エドワーズがプロデュースしていたことに気付きましたのです。
 聴けばナットク!テリー・ボジオのドラムが、トニー・トンプソンみたく響いてますね。パトリック・オーハンのベースもブイブイしてますし、ウォーレンのギターもキラキラしてます。デイルのボーカルも相変わらずセクシーですし。

 久しぶりに聴き流したら、パワー・ステーションやデュラン・デュランというより、ウオーレンが参加した時期のTMネットワークの方が近い距離にあるようにも感じます。

 LPのインナーでは、メンバー脱退による解散やボジオ夫婦の離婚の噂が否定された等々、記載がありますが、結果はいずれも真実であったことは複雑でもあります。

 画像のLPレコードと紙ジャケCDでは、当然ライナーの内容は異なるので、機会があれま見比べてくださいね。リアルタイムとのギャップが興味深いです。

 ところで、ウォーレンはその後デュラン・デュランの「ノトーリアス」のセッションに参加~正式メンバーとなるのは、言わずと知れたことですが、このアルバム「カラー・イン・ユア・ライフ」のセッションでバーナードとの関係が構築されたことと(→バーナードがナイル・ロジャースに紹介?)、ミッシング・パーソンズのバンドの空中分解のタイミングの背景があったからの、デュラン・デュランとの合流が実現したのでしょうね。

 それと、上述メンバーのベース担当パトリック・オーハンは、その後アンディー・テイラーと合流!!!アンディーの1ST「サンダー」にクレジットもされてます。それと、アンディーはホントはドラムにはテリー・ボジオを招聘したかったのでは?とも思います(「TAKE IT EASY」のPVではモロにそれ感がします)。

 さらにさらに、まだまだデュラン人脈は続きます。
 ウォーレンのデュラン脱退(解雇)後に再結成したミッシング・パーソンズには、POP TRASHツアーで来日公演もした際のサポメンであった、ベースのウェス・ミラーとドラムのジョー・トラヴィスもミッシング・パーソンズのメンバー(正式メンバーではなさそう)として活動することになります。

 歴史を紐解くと、HR/HMほどではありませんが、NW系のジャンルでも国にを越えての人事異動(笑)が活発であったことが実感されますね。

 今回このアルバムを紹介した理由は、今年になってミッシング・パーソンズの初期3作がリマスター&エクスパンドエディションで再発!されたことが要因です。
 新たな仕様でボートラも収録されていますし、直販サイトでは3枚をボックス仕様でのリリースもされていますので、ウォーレン命!の方は是非!
 当方バラになりますが、3枚をH社でポチリましたので、手元に届けば紹介したいと思ってます!

 今回は1989年6月30日のレイシンフェスティバル公演+アメリカTVショウをボーナスに収録した音源CDR盤のご紹介です。

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 まずは、収録内容を以下に。

Disc1
01. I Don't Want Your Love
02. Hungry Like The Wolf
03. Do You Believe In Shame?
04. Maximum Big Surprise (Election Day / Some Like It Hot)
05. All She Wants Is / Planet Earth
06. A View To A Kill
07. The Chauffeur
08. Palomino
09. Girls On Film / Notorious


Disc2
01. Is There Something I Should Know?
02. Wild Boys
03. Save A Prayer
04. Get It On

05. Girls On Film※
06. Do You Believe In Shame?※

Live At Leysin Festival, Leysin, Switzerland June 30th 1989
※Live At Arsenio Hall Show, Los Angeles, California, USA 1989

 日本公演から期間がそれなりに経過しているので、曲のアレンジや構成などに変化があり、東京公演の映像を基準にしている方も多いと思いますので、それなりに新鮮味があります。

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 しか~し!!!!、この盤、まずピッチがやや速い(高い)ので、サイモンの声が若く感じます。そして、完全収録ではなく、このツアー定石の「Get It On」から間髪入れずに流れる「The Reflex」など収録されず・・・。まあここまでは良しとします。

 放送音源で、音質はクリアですが、が、が、が!、ブッ混まれるの女性のアナウンス(フランス語?)が最悪!!
 曲間ならまだしも、いや、前奏までは我慢しようか・・・、でもでも歌が始まっているのにお構いなし!とばかり、時には二人でベチャラクチャラ喋りまくる!オイオイ、どういうつもりだ!って誰もが思うでしょう。

 よって、音質は良くても、オススメ出来ないアイテムですので、このツアーがお気に入りの方以外はNGなモノです。
 それと、このPJZレーベルは基本的にはどこぞの音源の使いまわしなので新鮮味に欠けますが、次は1998年12月のUK公演や1988年12月のウイーン公演などがリリースされるかも知れません。

 個人的には、このツアーは神戸公演3デイズを踏破した私ですが、ジョンはガリガリ、スターリン・キャンベルのドラムはデュランには合わない(特にライブでは)、サイモンのバンダナ姿はモロおっさんの雰囲気(太ってきたし)、女性バックボーカルのセクシーダンスはご遠慮させていただきたい等々、次に期待したい内容だったので辛口でご了承くださいませ。
 


 アンディーの幻のセカンドアルバムについてパート3です。
 このテのコレクターズCD等は、拾ってきた音源をさも未発表アルバムの様相で仕立て上げるものがよくあり、今回のブツもその程度のものと初めは思ってました。
 ところが、このアルバムはアンディーの暴露本(笑)で有名な著書「WILD BOY ~ MY LIFE IN DURAN DURAN」にも明記されていました!

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 英語はほとんどできません私ですので、購入後は写真以外はパラパラと閲覧する程度で埃をかぶってましたこの本。
 2009年の2月に購入していたものです。

 この本は、基本はデュラン在籍時およびその周辺の時代の自伝になる内容です。
 巻末には「TIMELINE & DISCOGRAPHY」というセクションがあり、デュランの1STシングルから、2008年までの活動記録として一覧化されています。
 
 全てをリストアップしたものではないですが、大まかな内容であり、その中に2006年の項にはデュランの幻のアルバムとして有名な「REPORTAGE」とあわせて、1989年の欄にはサントラ曲「DEAD ON THE MONEY」の上段にこのアルバム「NOBODYA'S BUSINESS」もリストアップされていました!

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 前回のレポでもインナー画像を載せていたのですが、関係者からの流出モノとして間違いないでしょうか。
 ジャケット写真は予定されていたものではないでしょう。そこまでに至らずにお蔵入りになったアルバムと思います。

 このアイテム、2枚組の仕様となっており、1枚目のアウトテイクなどを2枚目に収録されているので、次回に最終回としてアップしたいと思いますので、宜しくお願い致します。

 それでは第二弾ですが、本編の紹介となります。収録内容ですが、以下の全11曲。
 下の画像は、付属のブックレットに掲載されているマスターと思われるカセットを含む画像からの引用です。

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1 Try A Little Love

2 Who You Foolin' Jimmy Boy

3 Rock On

4 Nobody’s Business

5 Sarah (Look What You Done To Me)

6 Ring Ma Belle

7 Mission Of Mercy

8 Do Anything That You Want

9 She Was Mine

10 I'm On A Winner With You

11 Dead On The Money

 アンディーのオリジナルで占められているものではなく、カヴァー曲や共作曲がラインナップされています。
 内容として、1STアルバムやサントラ「アメリカン・アンセム」収録っぽいナンバーのM1や、M3はこの中で一番有名なカヴァー曲。デフレパードもカヴァーしてました(オリジナルよりも私はそのイメージが強いです)。
 M4なんかは、もうロバート・パーマーの「恋におぼれて」の続編と言っても過言でないナンバーです。
 M10は初出ではなく、「DANGEROUS」からのシングルカット「Stone Cold Sober」の際に12インチとCDシングルには収録されています(但しタイトルは「Winner With You」)。

 全編通しての感想は、カラっとしたロックン・ロール・アルバム。更にわかりやすく表現するとなれば、ロッドが歌えば彼のアルバムになるとも言えます。
 ロッドのアルバム「OUT OF ORDER」の成功を経由して、アンディーが生き生きとボーカル&ギターをプレイしている印象で、ボツになったのは、もう時代のタイミングとしか言いようが出来です。
 実際2NDアルバム「DANGEROUS」はレーベルも移籍しましたので、業界特有の事情でしょう。

 特筆すべきことは、ブックレットに掲載されていたメインの録音メンバー。これがスゴイです!
 5曲を共作・提供もしているバーニー・マーデンを始め、ミッキー・ムーディ、バーナード・エドワーズ、トニー・トンプソン!!
 個人的には、バーナードとトニーが演奏していると思われる曲(上述のM4やM8など)は、パワフルでお気に入りです。
 バーニー・マーデンとミッキー・ムーディはもちろん、ホワイトスネイクの初期メンバーですね。彼らの参加によりブルージーさが加味されていると感じます。
 
 聴き込めば聴き込むほどに、アンディーがいい加減な暇つぶし程度に作成したものではなく、かなり気合を入れて作成されたアルバムではなかったのでは?と思えます。
 このアルバムをボツにして、「DANGEROUS」を作成するわけですが、そのアルバムにはシンセサイザーは使っていないことを明記するなど、この時期の拘りがあったのでしょうね。

 まだまだ続きます!!
 
 
 
 


 正直、これはすごいアイテム!もしかすれば、廃盤になっている一連のアンディーのソロアルバムが再発売される暁には、この「失われた」セカンドアルバムも正式発売されるのではないか?とも思ってしまうようなモノです。
 もちろん、コレクターズCDですが、正式発売されないのであれば、アンディーのファンは必修アイテムと断言できます!!それほどのアイテムと個人的感想です。
 
 アルバムタイトルは「NOBODY'S BUSINESS」。1989年にリリースを計画したもののお蔵入りとなった幻のセカンドアルバムといった趣です。長尺になってしまいますので、今回はそれまでの経緯と背景で、以下をまとめました。

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 ご存知の通り、アンディーはまず1986年にサントラ「アメリカン・アンセム」(後に映画の邦題は「愛と栄光の旅立ち/アメリカン・デュエット」に変更)にシングル曲「TAKE IT EASY」他2曲を提供してのソロデビュー。
 その後に1987年に初ソロとなるフルアルバム「THUNDER」をリリース。
 続いてもサントラで「マイアミバイス2」にシングル「WHEN THE RAIN COMES DOWN」を提供。
 1988年はロッド・スチュワートのアルバム「OUT OF ORDER」に作曲およびギターとプロデュースでバーナード・エドワーズらと共に参加。

 そして、三度サントラで「テキーラ・サンライズ」(リチャード・マークス作の「愛のテーマ」は名曲!)に新曲「DEAD ON THE MONEY」を提供します。
 このサントラはデュラン・デュランが「DO YOU BELIEVE IN SHAME?」を提供していることは、当ブログに訪問されている方には不要な説明でしょうか。

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 当時からこのアンディーの提供曲「DEAD ON THE MONEY」には詳しいインフォが無く、やっつけでサントラ用に他人曲を軽く録音しただけかな~と思ってました。
 楽曲のクレジットはアンディー作ではなく、STEVE DIAMOND/TODD CERNEYとなっていました(プロデュースはアンディー本人)。まずまずのワイルドな楽曲で、キーボード類も適度にブレンドされ、アルバム「THUNDER」的でもあり、ギターソロもフューチュアーされた彼らしいロックナンバーでした。
 ところが、この上記の曲は、その幻となったセカンドアルバムのセッションからの楽曲だったようです。

 最終的にはこの曲を含めたオリジナル(セカンド)アルバムはリリースされず、カヴァー曲で占められた「DANGEROUS」が1990年にリリースされることになります。

 
 次回は、収録内容等に言及していきたいと思います!